アナリスト憲章

NVICアナリストのコアバリュー

オーナーシップ・インタレスト

我々のミッションは、長期投資家に対して「構造的に強靭な企業」に対するオーナーシップを適切に届けることである。

自らオーナーシップの責任を引き受ける者として、投資先企業の本源的企業価値を見極めなければならない。

投資先企業経営者と同じ舟に乗る立場から、企業価値の持続的増大について洞察しなければならない。

以上のミッションを遂行するべく、我々は以下の気質を重んじる。

1. Integrity(誠実):正しいことを行う
2. Discipline(規律):プロフェッショナルとして高い規律と独立の気概を持つ
3. Contribution (貢献):個人プレーではなく、チームに貢献する
4. Passion (情熱) :常に好奇心と積極性を持つ

長期投資のためのアナリスト行動規範

1.情報収集:仮説構築の原材料

・ NVIC内で蓄積された過去記録、定性情報にはすべて目を通す。
・ メモを取り、電卓を持ち歩く。
・ アンテナを高く張り、複数の情報ソース(書籍、人物等)にあたる。
・ 長期的な歴史、沿革に関する情報を重視する。

2.仮説構築:業績予想(数字)ではなく、企業価値創出能力(Capability)

・ 業種にとらわれず、俯瞰的に考える。
・ 80/20を意識し、本質的に考える。
・ 他企業、他産業とのアナロジー(類似、類推)を活用する。
・ 地理的・歴史的拡がりを意識する。

3.議論:仮説を深める壁打ち

・ ストレスや軋轢を恐れず、必ず発言・質問する。
・ 他人の見方・意見を尊重する。
・ 声を出す。チャットやメールだけに頼らない。

4.蓄積:NVICの参入障壁

・ 企業に関する情報、気付き、考察の蓄積こそNVICの競争優位と心得る。
・ 自分が一つ積み重ねる意識を持つ。
・ 一日の終わりにインプットツールへ入力する。

5.姿勢:当り前のことを当たり前に

・ 学び続ける。例えばバリュー投資入門は必読 (Reading List)。
・ リアルな接点がオプションになる。
・ 常にSomething differentを考える。
・ 挨拶「おはよう」と感謝「ありがとう」を忘れない。

(インプットツールの運用ルール)
担当企業に関しての新たな気づきや情報に加え、分析共有参加時のコメント、面談記録など、翻訳の困難な外国企業との面談や夜間の面談、業後の懇親時等の例外を除き、当日中に入力をおこなう。

(Reading List)
バリュー投資入門(ブルース・グリーンウォルド)、株式投資、株式投資の未来(ジェレミー・シーゲル)