特徴
投資哲学
売る必要のない企業しか買わない
本来的に株式投資とは、「良い企業を見極め、企業に対するオーナーシップを保有し、企業が長期的に利益を上げていく姿を時間をかけて見守ること」だと考えます。しかし、今の日本では株券の短期売買が主流であり、年金基金や金融法人などの機関投資家においても欧米の10年タームでの長期投資スタイルが依然浸透していないのが実情です。特に個人投資家では、証券会社や銀行の営業方針により短期的な売買が推奨されることが多く、本質的な「投資」とはほど遠い状況です。
一方で日本経済はバブル崩壊後、長期にわたり低迷しており、多くの投資家がリターンを得られない状況が続きました。そのような中、弊社では日本にはこれまでになかった試みとして2007年より長期厳選投資のプロジェクトをスタートさせました。
その哲学は「売る必要のない企業しか買わない」というものです。本当に強い企業は、圧倒的な競争優位性を持っており、持続的に企業価値が増え続けます。タイムラグはありますが、長期的には株価も上がるため、売買する必要がないのです。私たちはそのような企業を「構造的に強靭な企業®」と定義します。構造的に強靭な企業®のみを選択して、受益者の方々にその企業のオーナーになっていただきたいというのが、私たちの願いです。
多様な企業貢献
企業への付加価値の提供と投資人材の育成
弊社は「エンゲージメント」と「アカデミー」という二つの側面で企業への付加価値提供を目指しています。「エンゲージメント」では、私たちの長期厳選投資に基づくグローバルな企業分析のスキルを活用し、単に投資するだけでなく企業と深く対話することで経営者との信頼関係を構築することを目指します。その結果、投資先企業の価値を高めていきます。
「アカデミー」では、金融機関の投資人材を育成するためのプログラムを2022年よりスタート。日本ではバブル崩壊以降、貸出金利息による収入が低下し続けています。そこで求められるのが長期投資および、長期投資のスキルセットを持つ人材育成です。弊社では長期投資人材育成のプログラム「NVIC Value Investing Academy」を提供し、金融機関の人材育成を積極的にサポートしています。
人材育成
人生100年時代を生き抜くための投資教育
弊社の企業哲学の一つは「人材育成こそ最良の長期投資」という信念です。運用会社としてこのような信念を持つことは珍しいかもしれません。しかし、私たちはこの信念をもとに、国家課題としての長期資産形成をサポートするため、教育機関での講義や授業、多くの書籍、動画コンテンツなど、多岐にわたる教育活動を積極的に行っています。
特に教育機関においては2014年の京都大学での寄附講義を皮切りに、近年は高校への出張授業にも取り組んでいます。また2022年4月からの高校家庭科授業で金融教育が必修化されるのにあわせて金融教育授業教材を開発し、2022年3月より全国の高校を対象に無償提供を開始しています。このように、我々は金融教育の普及と人材の育成に向けた取り組みを日々進めており、社会全体の資産形成と教育の質の向上に貢献していきたいと考えています。