事業内容

弊社は設立の目的として“価値に基づく資本配分を通じた経世済民の実現”~Quest for Value~を掲げており、この哲学に基づいて長期厳選投資を中心に多角的な事業展開を行い、社会・企業・個人への価値提供を追求しています。

2007年より長期厳選投資に挑戦し、それを基盤に現在では5つの事業で価値提供を追求しています。今後も日本における長期資産形成を支える運用会社として、多面的な社会的役割を果たして参ります。

NVICが手がける5つの事業「アセットマネジメント、エンゲージメント、投資教育、アカデミー、企業型確定拠出年金」を表した図です。

アセットマネジメント

コア事業であるアセットマネジメントは、2007年に農林中央金庫内で立ち上がった長期厳選投資プロジェクトが原形です。当時、国内では長期厳選投資を実践しているファンドはなく、周囲からの懐疑的な声も少なくありませんでした。しかし2008年のリーマンショック後、私たちが運用したファンドのリターンが、他の日本株アクティブ運用のファンドのリターンを上回り、その後もトラックレコードを積み重ねながら機関投資家様からもご評価いただけるようになっております。機関投資家向け投資において実績を積んだその運用哲学と手法をもとに2018年から個人向けにも「おおぶね」ファンドシリーズを展開しています。

エンゲージメント

現在エンゲージメントや企業との対話が注目を集めていますが、弊社は農林中央金庫在籍時の2007年から投資先企業や海外の優良企業などに対して企業価値向上をテーマに対話を重ね続けてきました。弊社との対話が投資先企業にとってのビジネス上の良いキッカケになるケースも少なくありません。直近では2023年3月の東京証券取引所からの「資本コストや株価を意識した経営」の実現に向けた具体的な要請にも現れているように、特に上場企業には、企業価値を意識した運営がますます求められています。そうした中、弊社が培ってきたエンゲージメントの知見が果たせる役割はますます広がっていくものと考えております。

投資教育

「人材育成こそ最良の長期投資」であるという信念のもと、主に学生に対する投資教育に取り組んでいます。京都大学では2014年より、経済界の著名人を招いた寄附講義を実施。また高校生向けに、2022年4月からの高校家庭科授業で金融教育が必修化されるのにあわせて金融教育授業教材を独自に開発し、無償で全国の高等学校に提供する等、投資コミュニティの育成に努めています。

アカデミー

低金利環境下、融資事業が伸び悩む地方金融機関を中心に長期投資を通じた含み益の醸成が経営上の課題となっています。一方で日本の金融界は従来、短期リターンを追求する姿勢が強く、長期投資が十分に根付いていないのが現状です。企業の真の強さや事業性を見極めることで、長期にわたって投資を行うためのスキルセットを持った人材の育成が、特に地方金融機関での重要な課題となっているのです。そんな課題を解決するために、私たちは「NVIC Value Investing Academy」を通じて、銀行員の長期投資のためのスキルアップをサポートしています。

企業型確定拠出年金

企業型確定拠出年金は、従業員の資産形成を支える日本政府の施策の一部であり、税制上の優遇がその大きな魅力です。大企業に対する導入は順調に伸びていますが、経済の大部分を担う中小企業への導入がほとんど行われていないという課題があります。弊社では岡三証券と協働して、従業員1人からでも参加可能なプランである「オーナーズクラス」を提供、全ビジネスパーソンに企業型確定拠出年金が行き渡り、従業員のお金とキャリアの自立を図ることを目指します。