投資方針の特徴

売る必要のない企業にのみ厳選して投資

私たちの投資リターンの源泉は、企業価値の増大によるものであり、株式の売買によるものではありません。そのため私たちは、株価ではなく企業価値に着目します。投資をするうえでは、持続的に企業価値を増大できる数少ない「構造的に強靭な企業®」を見極め、慎重に価値を評価し保有し続ける「長期厳選投資」を行っています。

投資対象は「構造的に強靭な企業®」

私たちは持続的に企業価値を高めることができる「構造的に強靭な企業®」を投資対象としています。そして以下の3つの要件を満たした企業が「構造的に強靭な企業®」と考えています。

「構造的に強靭な企業Ⓡ」の基準

他ファンドとの違い

私たちが運用に携わるファンドは、投資家の皆様の長期的な資産形成をサポートするということを最大の目的としています。その目的を果たすために、短期的な売買での利益を継続的に積み上げるのではなく、持続的に企業価値を増大できる企業に注目し、その価値の増大を長期的に享受するという投資手法を用いています。いわゆる短期売買をメインとする投資会社との違いを表にすると以下のようになります。

項目当社一般的な投資会社
投資の目的投資家の長期的な資産形成のサポート限られた期間におけるリターンの最大化
手段長期に利益を生む企業への投資証券の短期的な売買
投資期間永久(持てる限りは永続的に保有する)数か月(四半期決算を重要視しているため)
投資スタンス長期投資:企業のオーナーになる短期売買:証券の売買で儲ける
投資企業数20~30社数百社

弊社の優位性

他ファンドが長期厳選投資を始めたら私たちの優位性が揺らぐのでは?と考える人もいるかもしれません。結論から言うと、私たちの優位性は変わらないと考えます。その理由は大きく2つ、16年に渡るトラックレコードと長期厳選投資を実践できる人材にあります。

16年分のトラックレコード

長期厳選投資のパイオニアとして2007年からの長い実績があります。リーマンショックや東日本大震災など投資先企業の株価が大きく下落する局面にあっても、パニックに陥ることなく、継続保有(場合によっては買い増し)を実施してきました。その結果として、投資先企業の株価は長期的には回復し、さらに成長を続けています。この実績は、我々の大きな強みの一つであり、仮に長期投資が一般化したとしても優位に働くものと考えます。

長期厳選投資を実践できる人材

弊社のアナリストの多くが銀行での融資業務やコンサルタント、プライベートエクイティファンドなどのバックグラウンドを持っています。融資という形で企業に関わり、事業の本質に向き合う姿勢がすでに身についているため、長期厳選投資との親和性が非常に高いのです。

さらに、単なる銀行員としての経験だけでなく、シニアメンバーは資本市場における深い知識と経験も併せ持っており、この複合的な知識と経験をチーム全体に共有することが弊社の強みとなっています。現在、長期厳選投資をおこなっているファンドは極めて限定的であることから、そもそもこういった運用手法を担える人材プールは少ないのではないかと考えています。